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プロジェクトの主な目的は、予備段階として、パラナ湾沿岸域において統一した行動をめざすブラジル側関係機関同士及び日本側関係機関との協力体制の改善であり、この地域 の環境を持続的に監視するための共通のシステムを確立することにある。このシステムは、 パラナグア湾における水質、漁業資源、自然生態系を対象としている。可能であれば、モ ニタリング地点を湾のふたつの主軸(南北軸と東西軸)に設定し、その環境を比較できる ようにするべきである。プロジェクトの最初の年(2006年)における活動は次のとお りである。パラナ州環境研究所(IAP)の技術スタッフであるテミストクレス・ビタウ氏の日本における 2 ヶ月間の研修。日本側からの 1 週間にわたる現地への専門家派遣。こ の期間中に以下の活動計画が議論された。
このプロジェクトを実行するブラジルと日本の関係機関は次のとおりである。(財)ひょ うご環境創造協会(プロジェクトの日本側責任者)、パラナ連邦大学( C EM/UFPR)、 同ブラジル側責任者)、
ブラジル連邦共和国環境保護院( IBAMA )
、パラナ州環境研究所(IAP)、パラナ州環境局(SEMA)、パラナカソリック大学(PUC)。資金面での援助は国際協力機構(JICA)。期間は3年間(2006〜2008年)プロジェクトを継続するため、テーマと責任者を設定し、それぞれのテーマについてゲートウェイと呼ぶ窓口係りを任命した。このゲートウェイの役目は、それぞれのテーマにおいてブラジルと日本の各関係機関の間での情報を調整し、それぞれのテーマについて、各関係者が確実に関連情報を共有している状態にすることにある。
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テーマA:
水質モニタリング
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ブラジル側代表 : |
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日本側代表 : |
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主な参与者 : |
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テーマB:
生物資源モニタリング
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ブラジル側代表 : |
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日本側代表 : |
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主な参与者 : |
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テーマC:
自然環境モニタリング
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ブラジル側代表 : |
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日本側代表 : |
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主な参与者 : |
I BAMA、SEMA、IAP、 C EM/UFPR、 Shirata 教授、 Franciane 教授
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11 月 25 日の会議では、各テーマの関係者の間で2007年に実施する2回の予備調査 (夏季と冬季)について討論を行った。この予備調査の目的は、共通の調査地点と方法を 定め、それらの手法の実質的効果及びその費用の概算を定めることにある。最初の調査の 後、日本からの専門家グループがその結果について議論し、持続的なモニタリングシステ ムの確立のため、再びこの地を訪れる。
このモニタリング計画は、モニタリングする3つの自然環境要素に従って3つの分科会(テーマ、項目)で構成され、より円滑な進捗のために概略での説明の通り、各分科会に ついて日伯双方に窓口となる責任者が置かれている。
次の章で3つの分科会について説明する。
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日本側総括 : 菊井部長(HEAA)
ブラジル側総括 : Marone 教授( C EM/UFPR) |